観念した

ブログ作るつもりなかったんだよ。ほんとうだよ。

侍Tubeサムネから見る動画の方向性の伝わらなさとその原因分析

 

構成の記事が一生書き終わらんのでサムネの話を先にします。

7 MEN 侍のYouTubeサムネイルはちょっと前までそこまでひどくなくて(少なくとも青春企画くらいまではまだもう少し良かったんじゃ?と思う)、だんだんアレ?みたいな率が上がって、で件のこれ

youtu.be

で決定打になったと思う。


で、私はこれに「もったいない!!!!」となったんですよね。

サムネイルの良し悪しは動画や企画の良し悪しも反映されてる部分あるし、サムネからこの動画の何が良くなかったのか?もなんとなく見えてくると思います。

 

これ書いてる人間は何者かというと、デザインを勉強した経験があってそのあと独学や趣味の範囲でちまちまやりつつ動画と写真をちょっとかじったことがあるとかそのレベルのにわか素人です。
侍のサムネ見て「なんかうまく言えないけどサムネが良くない気がする」と感じている人たちに「そう思うのも無理はない要素があるので、その感覚自体は否定しなくていいと思う」というためにこの記事を書いています。
ファンが「楽しめなくてごめんね、意図通り受け取れなくてごめんね」とか思う必要はない。ファンが製作側の意図通り受け取れないだけの理由はあります。
サムネ見てそう感じてしまうだけの原因と根拠がありました。

 

そしてそれは7 MEN 侍のメンバーの頑張りを否定するものではありません。
むしろ「あんだけメンバーが頑張ったのに、それを無碍にするな」と怒っている文章でもあります。
出来上がったものにケチつけるのは誰でもできると言われればそれまでですが、ファンが楽しめなかったことを「見てる側の感性の問題」と切って捨てられるものではないです。という話をします。

 


分析するサムネはこちら。しかしこのサムネ、ファン以外の人が見てクリックする要素ほぼねぇな…



過激な企画は外部向けであってファン向けではないのでは?という意見も見たのですが、なら余計にサムネイルやタイトルはきちんと計算して作らないとじゃないかな…。

内輪向けで終わってしまう動画でありサムネイルになってしまっているのに「ファン向けではない」はただの逃げ口上ですよ。


こんぴーかわいいね。…(しばらく見つめる)…さて行きましょう。


意図に合わない構図

 

はじめに構図から見てみましょう。

構図を考えるにあたってまず簡略化します。

すると、このサムネは3つのエリアに分けられます。

①上部キャッチコピーの赤いエリア

②緑のメイン・背景エリア

③メンバーの青いエリア

 


これだけ見るとそこまでひどい構図ではありません。これだけ見れば。
ちょうどよく似た構図で成功例だなと思うサムネが流れてきたので参考に出します。
先輩はやっぱりすごい。



上部のキャッチコピー
中部の背景(メイン)
下部のメンバー

という構成は同じです。
でも先輩のはどんな動画なのか、つまり
・何と誰が出てきて、
・何をする動画で、
・どんな展開の動画なのか?
が、すごく伝わりやすいと思いませんか?
その上フード企画はファン以外にもわりとクリックされやすい動画だしね。なぜならメンバーのことを一ミリも知らなくても見やすいので。

なぜこの差ができたかを解体していきます。

 

構図というのはいろんな種類とか機能とかあって、用途によって使い分けることができます。100%この通りに見た人に伝わる…というわけではもちろんありません。

しかし、こういうのを駆使することで、より多くの人に伝わります。

 

赤い色が塗ってありますね。そこが「目立つポイント」だと思ってください。
見てる人の目が自然といく部分です

で、今回のサムネは、青いチェックの入った構図が見て取れます。

 

 

日の丸構図、三角構図、閉塞感のある構図の三つです。
なぜ日の丸かというとメンバーの配置が絵でいう「額縁」の機能を果たしてしまっているからです。作った側はそうする意図はなかったかもしれないけど、そうなってしまっている。


すると、自然と見ている人の目線は中央に寄せられます。

つまりこういう構図になってる。

文字でかく書いちゃったので文字の方に目がいくなこれ。すみません

ええと、つまりこの構図は


まず中央〜三角内に目線が行き


その次に文字に目線が行き

最後に「額縁」となってしまったメンバーに目がいく


という機能を持ってしまいました。

つまり、

「中央にドーンと動画のメインになるものが置いてあれば、めちゃくちゃいい構図となりうる」

構図なんですね。
だから先輩のサムネではこれがしっかり機能していました。

侍のサムネを見てみましょう。

日の丸と三角の中に注目が集まります。

 

 

で、そこに何があるかというと



何もない。

 

嘘だろ!?!?!?!??!

かろうじて入ってるのがこんぴーのかわいいお顔ですが、小さい上に目線が下向いています。ひどい。人物の目線というのは見ている人の視線誘導という意味でも機能してしまうので、余計どこ見たらいいかわからんことになっています。これでこんぴーの視線の先になにか意図して配置してるならまだ良かったのですが、その先にいるのは大光くんと背後に重なってよく見えないけど氷柱があります。どうしろと。(ここまで一息

 

多分これメイン(中部)に「二つ並んだ氷柱を、範囲が許す限り大きく配置した」が故にこんなことなってんですよね。
ちなみに氷を抜き出したらこんな感じなのですが

 

こいつはひどい。

メインが左右にあってどこ見たらいいのか全然わかりませんし、背景と色味が似てるのとメンバーに被っているののダブルコンボで余計伝わりづらくなっています。


つーかそもそも「氷柱二つ並んでるの見ただけじゃ動画内で何やってるかさっぱりわからん」ということに、スタッフは思い至る必要がありました。

 

そして背景もせめて桜並木とか、雪景色とか、動物園とかこう…コンテンツ性の高くてわかりやすい背景だったら「この動画の舞台はここですよ」「この動画ではこういうコンテンツが楽しめますよ」というアピールになります。


が、そこにあるのは「冷蔵倉庫の壁」です。ドアでもいいが。


ぱっと見のサムネでここが「冷蔵庫の中」だとわかる人がどれだけいるでしょうか。分かる人のほとんどは一個前の動画で予告見てるからじゃないかな。

予告見てる前提のサムネ。

ここですでに「内輪向け」になってしまっています。

「でっかい氷柱」というだけで知らん人でもワクワクできる要素にならなくもないのに、ぱっと見のサムネで全然伝わらないんですよね。
ものの大きさを伝えるのにも、工夫が必要です。

 

次。

 

顔と目線の話+アイドルのチャンネルだって分かってる?

 

こんぴーのお顔が中央にあるので、やろうと思えば「メンバーがめっちゃがんばる動画です」「メンバーが大変な目に合う動画です」「こんぴーがどちゃくそ楽しそうな動画です」みたいなのをメインに伝えるサムネにすることもできなくは無い。
でもそうはなっていません。

分析していきましょう。

 

「人物の顔」特に、正面に近い顔、画面のこちら側を向いているものは、構図に振り回されず、見た人の目線をガッと引っ張れる要素です。

サムネを見てみます。

 

 

小さい、ですよね…。
これでは構図に引っ張られ、メンバーの顔に目が行きません。
あと、一番体まで写ってる中央のメンバーが棒立ちで、目立たない端っこでおもろいポーズしてるメンツがいます。逆だろ。こんぴーが他のポーズしてる場面とかそんななかったっけ?

 

あとどんな表情してるかもよく分かりません。


この人物(メンバー)が、驚いてるのか、思案しているのか、笑っているのかもよくわからないから、ぱっと見て「どんな展開になる動画なのか」も分かりません。
みんな大きく笑っているわけでも、泣いてるわけでも、かといって撮影を忘れるほど何かに熱中しているというふうでもありません。辛うじて大光だけは大きな表情です。大光はえらい。ただ1人だけそうなのも混乱を招いています。それぞれみんな方向性の違う表情なら「カオスな動画です」という方向のアピールにもできますが、そもそも顔の比率が小さすぎるので…


というか6人中3人はほぼ顔が見えません。

 

で、「人物の目線」です。人物の目線によって「注目ポイント」を作ることができます。
逆に言えば、「人が何かに視線をやっている」場合、「その視線の先」に見ている人の視線が集まります。意図せずとも、集まってしまいます。


視線の先には何があるでしょうか。

 

 

また中央に注目が集まるようになってる!!!!!!!!!!


何も無いのに!!!!!!!!
嘘だろ????!?!!!!!

構図と視線という二重の要素で「中央に視線を集める」ようになっている画像の中央に「何も無い」んです。

「このサムネ見て何をどう受け取ればいいんだよ」と思ったあなた、あなたは何も間違っていません。このサムネは「一番伝えたいことを置くべき場所に、何も置いていない」のです。

 

そしてこれ、動画の内容にも言えることなんじゃないかと思います。

「この動画で一番伝えたいことは何か」というテーマ、方針そのものが「空白」になっている。
少なくとも、見ている人にそう伝わってしまう。

メンバーに注目が行かず、額縁になってしまっている原因の一つは、そもそもメンバーに注目がいくような画像選択も配置もなされていないからです。
そしてそれはメンバーそのを「メンバー以外の他の何か」へ注目させるための装置にしてしまっており、しかしてそうまでして見せたいはずの「他の何か」の位置には「何もない」のです。

なんかもう怖くなってきたんですけど、次行きます。

 

 

キャッチコピーが無意味

 

サムネにある文言について。


「史上最大のドッキリ&アクシデント」
これ、「何も言っていない」に等しいです。

 

「史上最大の」みたいな文言は過剰なコピーとしてよく使われます。「神回」とかもそう。目を引くためです。でもだいたい大したことは起きてない(特にファン以外の人にとっては余計そうでしょう)。なのに目を引くために使うと、どんどん安っぽくなって見向きもされなくなる文言です。
そもそもYouTubeのアイドルチャンネル、かつ内容を汲み取ることが困難なバラエティ企画サムネで「史上最大の」とか言ったところで、非オタにとって「大したことは起きてないだろう」と推測するのは容易いです。


史上最大の〜とか言いながら、サムネにはそれに関しての情報も特にありません。

誰かが驚いたり、大きな反応をしてる写真なわけでもなく、また背景に並んだ氷は動と静で言えば静の画像ですのでここからどうなるのか予測するのは難しいし、そこから何を読み取ればいいかもわかりません。

つまり、外部に向けてのアピールになっていません。

そもそもたった3ヶ月前の青春企画のお化け屋敷サムネでも「史上最大のハプニング」というキャッチコピーを使っていました。史上最大を乱発すな。

 

「ドッキリ」も対象になるのが「誰」か、「どんなドッキリ」なのかわからない。
ドッキリというのは視聴者に対して「事前に、誰にどんなドッキリをやるのか明示する」ものです。
そうすることで初めて、視聴者はドッキリ動画を楽しむことができます。ドッキリ番組とかもちゃんとそうしています。ネットのバズり動画を垂れ流す番組とかは意図が違うのでまた別。

 

ドッキリGPとか、ドッキリの内容をドッキリ映像を流す前にしっかり手間かけてやってます。そうする必要があるからです

 

少し構成の話をしますが、この動画、「何が起こるかは視聴者もわからない」構成だったんですよ。
ドッキリにかけられたのはメンバーだけでなく、視聴者もなんです。


ドッキリは誰にでもかけていいものではありません。バラエティの中でやるから成り立っています(厳密にはドッキリの性質や番組のコンセプトなどにもよるけど)。なのに視聴者に対してこれをやった。
のめり込んで見ていたファンの一部が愕然となったのも当然です。視聴者に対してもドッキリやってるんですから。


そんでそこまでメンバーに興味がない人の場合、知りたいのは「どんなドッキリをやるか」一択です。そこが伏せられている動画に興味を持てという方が無理です。


つまり、内輪向けであり、かつ、なのに内輪(ファン)にネガティブなドッキリを仕掛けています。器用なことしてんな。
自分がネガティブなドッキリかけられて楽しめる人、そんな多くないです。別に視聴者の服が凍らされたわけでもないのに…と思うかもしれませんが、ファンにとっては自分の服なんかより推しの服凍らされた方が100倍嫌って人もいるよ…。特にアイドルは…。
ハピバとか新曲発表とかの、ポジティブなドッキリならまだしもね。

 

そして「アクシデント」という文言です。「アクシデント」つっても「そもそも何をやるのか」がわからないので、メンバーを知らない人にとっては「アクシデント」にも興味持たせるのは難しい。
アクシデントというのは「何かをやっていて、その中で起こる障害」です。アクシデント単体では人の興味を引くのはとてもむずかしい。

前提として「どういう場面で」「何をしていたら」あたりを提示しないと難しい。


だからそもそも写真なりキャッチコピーなりで「氷柱からボールを取り出す対決をするよ」ということ、せめて「対決をするよ」か「氷柱を溶かすよ」のどちらかが伝わらなければいけませんでした。
その上で「すると危険なアクシデントが!」という形にしないと、ファン以外には興味の持ちようがありません。

ここでも、内輪向けです。「メンバーが、どんなアクシデントに見舞われるのか」が気になったファンしか興味を持てません。

 

次。


キャッチコピーやタイトルと写真がちぐはぐ

 

そもそもの話、このサムネのキャッチコピーにも、タイトルにも、ぱっと見て分かるところに「氷」「対決」とかの文字がないんですよね…。写真に氷を大きく配置したから大丈夫!なつもりだったのかもしれませんが…。


ゲーム自体の完成度も酷いのですが「端的に説明できない」というところからもアレさが分かります。「大きな氷柱からボールを取り出す速さ対決」とかしか言えない。

もうちょっとゲームとして詰めてれば「発掘ゲーム」とか「宝探しゲーム」とか、夏の暑い中やれば「夕涼みゲーム」とか言えたかもしれない。
でもできない。きちんと詰められていないから。
だからタイトルやキャッチコピーにもうまくできない。ゲームそのものよりそれがアクシデントにより破綻したことを押し出し、なんならタグでネタバレしています。

というか

#私服ドッキリ は「ドッキリ」の「フリ」なのに

#氷柱が倒壊 は「アクシデント」の「オチ」っていうとっ散らかりぶりもすごいな

 

とすると、一番の目玉はおそらく「私服を凍らせたドッキリ」だったと推測します。

だから氷柱対決は最初から展開が分かってしまっても別に良かった。タイトルもドッキリについてですがタイトル見ただけでは結末も展開も分かりません。

というかドッキリの内容は事前に明示しないのに、アクシデントの内容はタグでネタバレしてるのに気づいて「そっちじゃない…」となりました。まあタグはそもそも表示の仕方によって1度も目にしない人も多い部分なんでここを基準に考えるのもアレなんですが…。

 

そしてタイトルですが、キャッチコピーと同じこと書いてあります。なぜ?!?!大事なことだから?!?!?!?!前述した通り「何も言っていない」タイトルです。

タイトルからもキャッチコピーからも動画について何も分からない上に、かろうじてファン以外の興味も引けそうな文言「Tシャツって立つんですよ」は後ろにあるので場合によっては表示を省略されます。「ハプニング&ドッキリ」の方を省略せえよサムネに入れてるんだから。

ともあれ「Tシャツが立つ」のは「凍らせたから」です。つまりタイトルも私服凍らせドッキリと、それに対応するメンバーを示唆しています

 

さて、この動画の一番の目玉はおそらく「私服を凍らせたドッキリ」なのだろう、と推測しました。

 

ここでサムネイルの構図の問題を思い出しましょう。サムネイルは中央に注目を集める構図でした。
そして中央にあったのは冷蔵庫の背景。
おそらくメインに持ってきたかったのだろうと推測できるのが「二つ並んだ氷柱」でした。



噛み合ってない。
ちぐはぐなんですよ。おそらくドッキリが本丸なのに、氷柱対決がメインかのような配置。

しかも結果的に氷柱にも注目が集まらない配置をしており、氷柱に注目させることにも失敗している。
サムネは氷柱がメインたろうとしているのに、タイトルはドッキリを示唆している。


企画だけでも、方向性も見せたいものもとっ散らかっているんです。


つか二段落ちの構成やるならもう少しちゃんとせえという話です。

 

で、本来、本来ですよ、このチャンネルのバラエティ動画で「1番見せたいもの」は「メンバーの魅力、面白さ」、より外部アピールするなら「バラエティの力量」のはずなんですよ。


ドッキリでもハプニングでもなく、「それに対するメンバーの反応、対応」がメインのはず。

 

メンバーを映えさせるための企画であるべきなんです。アイドルが主、企画が従。

メンバーの知名度を上げるために非オタからも目を引く過激な企画をしたのなら、ぱっと見てどんな企画か、いかにその企画が刺激的かをアピールしなくてはならなかった。
企画は多少アレでもメンバーの反応が良かったので面白い動画になった、というのなら、メンバーをもっと押し出してアピールする必要があった。
方針がとっ散らかっている。それがサムネからも分かる。

 

そのとっ散らかりぶりが分かる要素が、サムネにもう一つあります。

 

 

ファンサービス的な要素が後回しにされている。

 

ファン向け要素、つまり「企画がどうであれメンバーが出てさえいればきっちり楽しさを見出せる層」に対してのアピールが、「一番注目を集めない部分」に配置されています。
つまり一番端っこ、三角構図の注目ポイントから一番遠い場所です。

これ構成の段でも話すんですけど、メンバーが企画の趣旨から逸れて可愛いとか面白いことをしているシーンを「20秒の小窓」で流したことに繋がってると思うんですよね。
私あれ「それを本編で出さんかい!!!!!!!!!!!!!」ってなった。あんだけ内輪向けの構成と編集しておいて、まさかファン向け企画ですらないつもりなのか?と。

 

そして妙齢男子の腹筋や、密着して仲良さそうな様子、チームで協力する様子、わちゃわちゃする様子などは、わりとファン以外の目も引ける要素です。だからサムネに無理くり入れたのかな?とも思うのですが、どちらにしろとっ散らかる原因になってしまいました。

それならそれをメインに持ってきて「男の子たちが脱いだりイチャイチャする動画です」くらい割り切ったサムネにする方がよっぽど人の目を惹きます。

 

この企画は外部向けではありません。そうなっていません。外部向けではあり得ないサムネイルであり、内容構成になっています。
しかしてファン向けでもありません。ファン向けではあり得ないサムネイルであり、内容構成になっています。


どっちも取ろうとしてどっちつかずになったのかもしれませんし、そうでないかもしれません。見てる側が感知すべきところではない。


だけど見てる側が混乱したのは、見てる側の感性の問題だけでは決してありません。

 


まとめ

サムネイマイチじゃね?と思ったあなた、あなたは別に間違ってるわけではありません。

構図も要素も写真も配置も全て「そう思うのも仕方がないサムネ」でした。

 

念のため言いますが、だからといってこのサムネ最高!という人の感覚を否定するものではありませんよ。

ただ「良いか悪いかは見る人によって違うんだから」という言説にも限度があるという話です。じゃなきゃデザイナーやアーティストという仕事は成り立ちません。

 

で、

A、この動画で一番見せたいのは「氷柱」「ドッキリ」「アクシデント」でありその過激さであり、メンバーの魅力は後回しだったのではないか。
→企画意図、方針の問題
しかしてその一番見せたいものも、外部向けに伝わらない、興味を引けない構図になっていた。
→内容、構成、演出の問題

または

B、この動画で一番見せたいのは「メンバーの魅力」「面白さ」だったが、それが伝わらなかったのではないか。
→内容、構成、演出の問題

の、ABどちらかがこの企画にはあったのではないか。
という結論になります。

 

少なくともこの動画のサムネイルは、そう捉えられるだけの要素で構成されていました。

なんだろうね。なんだろうねというか


・動画の内容、方針(やりたいこと、見せたいもの)が統一されず、とっ散らかっている。
・または「動画の方針(やりたかったこと、見せたかったもの)」と「実際にできたもの」が噛み合ってなくてちぐはぐ
 =技術か、人員か、時間か、経験か、予算か、どれかまたは複数が追いついていない


らへんに収束するんだろうな〜とは思うんですけど。

でも見てる人にそんなもん関係ないんですよ。


しかし一個前のサムネ見るとだいぶマシですよね。やっぱスタッフが2部構成つーか2段落ちの動画を扱いきれなかった、という話なんじゃねーかという疑惑が濃い。

珍しい長尺めの動画でもあるし。

15分超えたり2段落ち構成自体珍しめだよね。色々実験してるのかなあ…

 


余談。

単純にジュニアチャンネルができた頃とは状況がだいぶ変わって「ジャニーズがYouTubeを!」という物珍しさから見てもらえた時期、動画がまだ少ない頃のボーナスタイムは終わってしまって、その貯金がなくなる瀬戸際で、その前に動画のクオリティ自体を上げることでファンや再生回数増やさないとって段階にきてるんだろうなと思う。

そういう意味でもハードルは上がっているんだと思う。

 

んだけど、そもそも初期のストとか見ても、今見てもシンプルに面白い動画多いんですよね…すでにクオリティそこそこ高い…スタッフも有能だったんだろうけどメンバーもうまい
KYゲームが内輪ネタで終わらないできっちり面白いの、めちゃくちゃすごいよ。すでに10年外部バラエティで育ってるメンバーがいるとか色々条件は違いますけどもちろん。


SixTONESをジャニーズではなくおもろい男子グループYouTuberだと思ってた視聴者がいたっていうの、分かるもんな…
樹くんがアドバイスしたいって言ってたのでマジアドバイスいっぱいもらって欲しい。田中樹くんは「6人と視聴者の橋渡し役」を、意図して引き受けている人なんですよ。